Archive for the ‘Mini Tips’ Category
exfit TV プレオープンしました
有限会社コネット様と弊社が連携し、新サービスのexfit TVを立ち上げました。
この企画は東日本大震災以前から始めたものでした。地震の直後はexfit TVどころではありませんでした。それどころか、日本人の多くの方々がそうだったと思うのですが、被災地のために、この国のために、何かできないかを考え続けました。そして、私自身の場合は、少額の募金を少しずつ不定期に行う以外は何もできずに、焦燥感や無力感すら覚えてしまうありさまでした。
しかし、私よりずっと早く、運動指導の諸先輩方、著名なメディカルトレーナーの方々が動き始めていました。そうそうにチャリティイベントを実施して、義援金を送られている先生もいらっしゃいました。そのような状況を見て、私も自分のできることをやるしかないと決断するにいたりました。
コネットさんが提案してくれたexfit TVを早速活用すればいいのではないかと。ネットを使用しての運動プログラムの提供は、1997年2月よりICO / Fitness Club Onlineで行ってきていて、多くのノウハウがたまっているし、なれている部分でもあります。微力ながら、被災地の、そして日本の復興にお役に立てたらと存じます。
コネットさんからたくさんの著名な先生方からコンテンツを提供していただいたことで、まだプレオープンですけど、予定よりも早くexfit TVを立ち上げることができました。本日公開できた動画は少ないのですが、中にはレビュー待ちの動画が多数用意されています。さらには、この後も撮影予定が複数組まれていて、できたての動画も公開できる予定です。
exfit TVに快くご協力いただきました諸先生方に感謝の意を表します。
今後ともexfit TVをよろしくお願い申し上げます。
PLESKでSSL証明書をインストールする
【SSL証明書をインストールする場合の覚え書き】
PLESKで管理できる同じサーバを2回借りて、2回ともSSL証明書のインストールに失敗したので、覚え書きをしておきます。
- 初期設定でIPアドレスを「占有」としておくこと。
- 前回も今回も「共有」にしていました。
- 共有にする場合は、PLESKで設定した「ドメイン」配下ではなく、ルートの「設定」から「SSL証明書」を選択して作業する必要があるのだと思います。今回、「共有」の状態のまま「ドメイン」配下の「SSL証明書」に対して作業したのがいけなかった模様。
- あるいは「共有」の場合、ルートの「設定」から「SSL証明書」の手続きを進めること。
当初、実際にファイルをいじって対応しましたが、最終的にサーバ管理をお願いした会社に手続きをしていただき、確実な動作が期待できるようになりました。
【今後の計画】
以前にも述べましたように、ICOのサイトはMac OS X Snow Leopard Serverにて稼働しています。いくつかのサイト構築に複数のCMSを用いていますが、主に使用しているWordPressの自動更新がうまく行きません。
今回、他社様の業務用に改めてCentOS サーバを借りましたが、Net公開サーバとしてははるかに使い勝手がいいと改めて感じる次第です。Macはクライアントで使っているのですごく愛着はありますが、管理の手間を考えればCentOSのほうが格段にコストを下げられます。両方確保しておいてもいいのですが、ランニングコストを考えて、CentOSに移行し直すことも検討しなければならないかも。
やはりCentOSはいい
ICOのWebサーバはMac OS X Snow Leopard Serverで稼働していますが、業務上やむを得ずCentOS Serverを借りることになりました。PHP5.3だと過去に作ったWebアプリケーションに使っているフレームワークが動作しないためです。
毎年定期的にホスティングしているアプリケーションを格納するためだけに、低価格のVPSを契約しました。ところが、ここに使われているBlueOnyxの機能が残念ながら今ひとつ。さらに、少し負荷をかけると極端に遅くなってしまうし、SSL通信の設定もうまくいかない。問い合わせに対する返事も1日に1回で、それも誤ったインフォメーションが帰ってきたり。
もう手動でやっちゃうぞ、と思いましたが、BlueOnyx独自の設定で、どのように設定ファイルを変更していいか勉強する時間が足りません。結果、契約から数日で解約させていただきました。安物買いの銭失いとはこのことで、やはり価格だけの優先はリスクが高いということを思い知りました。
で、昨年解約したTsukaeru.net様にまだ私のアカウントが残っていたので、こちらに新しいVPSを契約することにしました。多少OSやコンポーネントのバージョンは変わっているでしょうが、稼働実績があるからです。
久しぶりにParallels Virtuozzoコンテナ/Plesk Panelを使いましたが、これは管理しやすくて高機能です。現在、Mac OS X Snow LeopardをGUIツールで管理していますけど、Internet公開サーバとしての管理機能はPlesk Panelのほうが圧倒的に使いやすく、また高機能です。
Snow Leopard Serverには別に重いサービスを追加する可能性があるので、同じサーバに設置中のicofit.netドメインのコンテンツはもしかしたら新しく、今回契約したVPSに移してしまうかもしれません。なにより、WordPressの自動更新が効くし、MODxのCaptchaも稼働しますからね。
でも…。現在Virtuozzoコンテナの再インストール中だったりします。IPアドレスの使い方を変更しようと考えたからです。それにしても、非常に時間がかかりますね。
ただ、またアプリケーション環境構築をイチからやり直さねばならず、正直大変な状況になってきました。毎年この時期は、どうしようもなく忙しいのですけど…。
禁煙
前回も書きましたように、たばこ税増税に伴い国民の禁煙意識が高まっているようです。必ずしも健康のため、というわけではなく、出費を抑えるためにやむを得ず、という側面を禁煙のきっかけにしているケースも多いと思います。いずれにしても結果的には、健康関連事業に従事する者としては好ましい方向に進んでいるのかな、とは感じます。
ただ、あまりにも極端な方向に進むのはどうかな、と思うこともあります。
先ほど、日本のたばこのパッケージに記載されるたばこの健康被害に関する危険性の表示について、「文字だけのメッセージで未だに甘い」とか「海外だと喫煙が原因で引き起こされた疾患で亡くなった方の解剖写真を載せたりして警告している」といった内容のニュースをやっていました。うーん。私はいささかヒステリックすぎるのではないかな? と思ってしまいます。そこまでしても、まだその製品を作って売っているわけですよね…。こういう表示は購買意欲を抑える意味で非常に有効だと思うのですが、自分のところが作っている「商品」にそんなものを載せなければ売ってはいけないとは…。なにか矛盾を感じます。まあ、そこまでしないと人間の嗜好はなかなか抑えられない、ということでしょうね。
ただこの方法は、日本ではやって欲しくないなあ。こんな写真をあちこちで目にしたくはないです。私は非喫煙者ですし、家族全員がそうですからね。なんでも海外の真似をする必要はないと思います。健康上のリスクを考えると喫煙をしないのがベストだとは思うのですが、リスクを承知で吸いたいという人の自由を極端に制限してしまうのはどうか、とも思います。もちろん、非喫煙者には一切迷惑をかけない、という前提でのことです。
健康上のリスクについて、一つ思い出したことがあります。喫煙と死亡率の関連については、圧倒的多数の研究がその有意性を示しているのですが、わずかですが「有意性なし」を訴える研究結果もあります。そういう結果は珍しいので、多くのメディアで取り上げられて目に付いてしまうようです。最近、たばこと死亡率の問題について喫煙者から「有意性がないことは科学的に証明されている」と指摘されたことがあります。科学的に証明されているという言葉自体があまり科学的ではないと私は思うのですが、かつて大々的に報道された、喫煙者自身に都合が良い試験の結果のみが記憶されていたわけですね。一つのことを分析するためには部分的な理解も必要ですが、やはり全体を見るようにしないとなかなか重要なことが見えてきません。マスメディアの報道に対する姿勢をきちんと見直してほしいところですけど、受け取る側もきちんと防衛線を張っておく必要性を感じます。
禁煙と言えば、1989年にオレゴン州立大学でセミナーを受けたことがあります。フィットネスリーダーズセミナーと銘打たれたツアーだったんですが、参加者のうちかなりの方が喫煙者でした。当時の日本は今ほどポイ捨てにうるさくなく、その方々のうちの一部が、大学内の花壇か何かに吸い殻を突っ込んだままにしてしまう、という行動を取ってしまいました。大学の側は激怒です。すでにアメリカではそういうことをしてはいけないということは当たり前のことだったんですね。
今では日本でもポイ捨て禁止条例などでかなりの地域で罰則が設けられるようになりました。私のオフィスの前も区のアナウンス・カーが走っています。それでも未だに道路には吸い殻が落ちていますが、今回の禁煙の流行がこういったマナー違反を減らしてくれることにも期待したいです。
それに、このオレゴン州立大学の授業の中に「禁煙」に関する講義もありました。女性の先生でしたけど、禁煙をしようとしている人から、喫煙機会を遠ざけるための、いろいろな工夫をまじめに考え、システム化した感じのカリキュラムでした。そんな先生に一人の受講者が「すでに日本ではこんなのが発売されているんですよ」と差し出したのが「禁煙パイポ」(特定の商品名ですが、宣伝をする目的ではありません)。すると先生は驚嘆の表情を浮かべた上で非常に感心し、「その会社に連絡を取りたいので、その商品のパッケージを下さい」といってもらっていました。それからどうなったのでしょうね? 禁煙補助製品としては日本が先行していた、ということでしょうか。
いずれにしても、今回の傾向が単なる一時的な禁煙ブームに終わらず、長く続いてほしいと切に願います。健康上のリスクを減らすことができますし、身体機能が少しでも上がればその人の活動量も上げられる、と思っています。
たばこ税増税
今月、たばこ税増税に伴い、たばこの価格が大きく上がった影響で、禁煙を試みる人も増えているようですね。たばこの販売本数は大きく落ち込むでしょうが、反面禁煙ビジネスが盛り上がっているようです。その影響で禁煙補助薬が品薄になったり、ガムの売り上げが好調だったり。
フィットネス関連事業従事者としては、喫煙者が禁煙を試みるのは喜ばしいことだと思います。ただ、これは嗜好の問題なので、「何が何でもダメ」と言ったことはありません。実際、私の友人には喫煙者も多いし、意外なことにフィットネス系の指導者には喫煙者も多かったりします。
フィットネスプログラムに関連して、肺に取り入れた一酸化炭素が身体能力にどのような影響を及ぼすか、というような事実については説明することはありますけど、喫煙を楽しみにしている人に、それを取り上げるようなことはあまりしたいとは思いません。もちろん、私自身は煙を吸うのは好みませんし、当然そういった非喫煙者の方も多いので、分煙の努力をしていただく必要はもちろんあります。
若い方で将来のトップアスリートを目指すみなさんや、競技力向上を目指すハイアマチュアの方には、できる限り喫煙の機会を遠ざけていただきたいとは思います。ヘモグロビンとの親和性が酸素より200倍以上も高いと言われる一酸化炭素を積極的に肺に吸い込んでいるようでは、パフォーマンス向上の機会を自ら逸しているようなものだからです。「持久力を要求しない無酸素運動なら影響しないでしょ?」という人もいますが、そもそも無酸素でできる運動なんてありません。
専門用語としての「無酸素運動」は誤解を招く表現なので、もう少し気の利いた用語に置き換えることを検討してはどうかと思うのですが、私たちの体の中では、エネルギーを生むためのメカニズムは複数働いており、強い瞬間的な運動をしている瞬間でも酸素は使われているのです。また枯渇した燐原質を再合成したり、蓄積した乳酸を処理したりするのにも結局は酸素が必要となります。「無酸素運動」という言い方にはどうしても引っかかりを感じてしまうのですね。よく「ターザン」誌などに、「脂肪は有酸素運動でしか使われることはありえない」なんて堂々と書かれたりしていますけど、これはきっとライターさんが言葉のマジックに引っかかっているんだと思います。「有酸素運動でしか使われない」んじゃなくて「ATPの再合成(ATP-CP系/乳酸系/有酸素系)経路のうち、有酸素系/有酸素系機構でしか脂肪を利用できない」のです。
簡単に言うと、私たちが利用できる直接のエネルギー源はATPのみです。しかし体内のATPなんてすぐに枯渇してしまうので絶えず何らかの方法で再合成してあげなければなりません。その方法として、
- クレアチンリン酸を分解してその放出エネルギーでATPを再合成するATP-CP系
- 炭水化物(グリコーゲン)を酸素なしで分解して得られたエネルギーでATPを再合成する乳酸系(副産物として乳酸を生成するので)
- 炭水化物・脂肪・タンパク質を酸素を介在させて分解し、得られたエネルギーでATPを再合成する有酸素系
があります。陸上でいえば、短距離系の運動では主として前二者の方法でATPを再合成し、長距離のような運動では主に後者の方法でATPを再合成するわけです。もちろん、短距離系を運動を行っている間でも有酸素系の代謝は並行して行われていますし、長距離系の運動でもATP-CP系、乳酸系は稼働しているわけです。
少し脱線してしまいましたが、いわゆる「無酸素運動」であっても、そのフォームを習得するための長時間の練習(プラクティス)が必要となったり、試技のあとに、短時間にパフォーマンスを回復させるためには最低限の持久力や酸素を使って体を回復させる能力は必要になってくるわけです。トップアスリートともなると相当長い練習時間/トレーニング時間を耐えねばなりません。このことを理解すれば、どんな競技であれ、トップアスリートには喫煙は向いていないことが分かります。もちろん、トップアスリートの中にも喫煙者はいますので、その人にとって「絶対ダメ」とは言えないんですけど、普通に考えればリスクを遠ざける方が有利だと思います。
そういう人からたばこを遠ざけるのには、今回の増税・値上げも役に立つのかもしれませんね。
もちろん、喫煙が及ぼす影響は一酸化炭素だけではないし、様々な試験で健康や死亡率に及ぼす影響も指摘されているのですが、機会を見て述べてみようかな、と思います。
…などといろいろなことを考えてしまう今回の値上げ騒動でした。
静的ストレッチング(static stretching)
1970年代まではおそらくストレッチングという言葉はあまり一般的ではなく、柔軟性を高める運動のことは皆「柔軟体操」と読んでいました。父も1970年代の終わりまでは現役のアスリートでしたが、ストレッチとか、ストレッチングという言葉は聞いたことがありませんでした。その柔軟体操の多くは動的ストレッチング(dynamic stretching)だったと思います。この動的なストレッチングの中でも、瞬間的に可動域を多くとれるように弾みや反動をつけて行うタイプの「バリスティック・ストレッチング(ballistic stretching)」がよく行われていました。
ところが、ボブ・アンダーソン氏がバリスティック・ストレッチングより効果が高いという静的なストレッチング、スタティック・ストレッチング(static stretching)を紹介したところ、爆発的に普及し、1980年代以降は「ストレッチング」といえばほぼこのスタティック・ストレッチングを指す言葉として知られるようになりました。父や弟が陸上競技をやっていたので、毎月専門雑誌を購入していたのですが、小冊子にストレッチング特集が付いてきたのを覚えています。私は空手にそれを役立てるためにこの小冊子を何度も参照しました。まだ書籍もそうないころです。
スタティック・ストレッチングの普及と同時に、それまで行われていたバリスティック・ストレッチングは怪我の原因になったり、伸張反射を強くしすぎて伸ばすべき筋の緊張を高め、むしろ関節可動域の制限につながるなどのネガティブな側面が強調されるようにもなっていきました。実際私も最初のスポーツクラブのマニュアルでそう説明するように教わっていたので、施設内ではそのように指導していました。
その後ストレッチングの本は多数発売されました。たぶん私が最初に入手した講談社の専門書には当時のトップスプリンターのエベリン・アシュフォード(Evelyn Ashford)選手の写真が載っていたことを記憶しています。世界記録も作った方ですので、おそらくストレッチングは彼女のパフォーマンスを上げるのには相当役に立っていたはずだとは思うのですが、その彼女が競技中に筋断裂を起こしたりしたのを見て、ちょっと疑問に思ったりしました。ストレッチングの手法が変わったことによって、本当に障害の頻度は変わったのか、と。
また、子どもの運動会などでは、過去に陸上競技などをやっていた人のほうが、一般のお父さんより大きな怪我が少ないような気もしました(統計を取ったわけではありませんので、主観です)。筋断裂をしたお父さんに聞くと、事故の前に入念なストレッチングをやっていたことを聞かされます。
これはストレッチング自体をしばらくやっていなかったことによって、ストレッチングで筋肉を傷つけたことにより、競技中の怪我が起こりやすくなった可能性を指摘することができます。ストレッチングに慣れた人の場合はまた違った結果になるかもしれませんが、それでも過剰に伸ばしすぎれば事前に筋線維を傷つけるだけの行為になってしまいかねません。
最近の研究では、競技前の過剰な(長時間)行うスタティック・ストレッチングはその部位の筋力低下を招くということが指摘されています。これも、パフォーマンス低下だけでなく、怪我を招く原因になっている可能性があります。
こんな事情で、最近競技前に長時間のスタティック・ストレッチングを行う選手は少なくなっているようです。私はスポーツ選手のトレーニングはほとんど見たことがないのでわかりませんが…。
私はMTBに乗る前などもスタティック・ストレッチング、バリスティック・ストレッチングは行わないので、「コイツ、インストラクターのはずなのに、なぜ?」って思われているかもしれませんが、その理由はこういう結果をよく見かけたことによります。
ですが、静的・動的な関節可動域に余裕があることは、スポーツ中のパフォーマンスを高め、怪我の可能性を低減することはできると思います(過剰な関節可動域は別の問題はありますが)。
なので、準備運動としてのストレッチングはさほど行わない私も、風呂上がりや夜に、かなり長時間かけて行っています。すでに若い頃のスポーツのダメージであらゆる関節に痛みがあるのですが、なるべく痛みを感じないように徐々に行っています。
しかし、私の柔軟性を高める主体的なストレッチングは、10代から最近までダイナミックなものでした。中でも、強すぎない範囲での弾みをつけたバリスティック・ストレッチングです。スタティック・ストレッチングもためしてはいたのですが、ダイナミック・ストレッチングを行わないと、空手競技の中で蹴りを自由自在に出すためのパフォーマンスを得られなかったからです。
股関節の強い痛みを解消してからの本格的なストレッチングの再開でも同様にこの方法を行っていました。それで一定のところまでは効果を上げることができました。しかし、思わぬところでプラトーを迎え、部位によっては痛みが増強されたりした部分があることも発見しました。
このため、最近バリスティックからスタティックに切り替えてみているのですが、関節可動域の拡大と、痛みの低減に関しては効果はてきめんでした。これについては、過去の競技などでの関節周囲の軟部組織のダメージの蓄積や、年齢的なものもあると思います。若い頃は偉そうに、年齢が上の方にもしたり顔でストレッチング指導なども行ってきたわけですが、今になってその「軽さ」を実感しているわけです。理論的には正当でも、きっと言葉的には重みがなかったことでしょうねぇ。インストラクターって、私もそうですがスポーツ選手上がりや現役選手が多くて、思考回路が一般の人とずれていることって、あるんですよね。これは、若いインストラクターの皆様にも自覚して欲しいことだと思います。
これに加えて、スポーツのフォーム練習の前には、そのフォームに近い形のダイナミックなエクササイズや軽いストレッチングを行っています。
このような感じで、私自身の運動プログラムも体のコンディションに合わせて日々シフト中です。
開脚能力の復活へ
先日「ストレッチング – Stretching」の項で書きましたけど、私の最初の体作りのためのプログラムは「ストレッチング」であったといってもいいと思います。そして、最初に参考にしたのが中国武術の通信教育テキストの中に紹介されていた「真向法」です。
私は30代の後半にさしかかった頃、とある身体操作系のセミナーに参加させていただいたことがあり、ペアを組んでの実技を行ったことがあるのですが、ちょっとタイミングが合わずに右の股関節を痛めてしまいました。これがどんどんひどくなって、股関節のストレッチングも満足に行えないような状況になってしまい、得意だった開脚の能力も徐々に失われて行ってしまったのです。この股関節の調子はまだ万全ではないのですけど、現在の状況まで回復するのに7年ほどかかりました。
若い皆さんだとこれほど時間はかからないかもしれませんが、股関節の障害はとても治りにくいので、絶対に無理をしてはいけません。またペア・トレーニングでは予想以上の力がかかることがあるので、細心の注意を払って行う必要があります。
痛みがかなり収まってきた昨年から、股関節の可動域を復活させるためのストレッチングを再開しています。さすがに、10代のときのようにとんとん拍子に可動域が広がっていく、ということは残念ながらありません。
今年に入ってからは原点に戻ろうと、通信教育テキストの中の「真向法」に改めて着目しました。このテキストの中の真向法では情報が限られていたので、過去に購入していた下記の書籍に記載されたノウハウを、自分のストレッチングプログラムに取り込んでいます。
「究極の真向法―一日五分一日爽快 体と心の健康法 (ノン・ブック)」
今はすでにもう絶版になっているようですが、リンク先のAmazon.co.jpでは中古での入手が可能なようです。また、私自身は所持していないですけど、その後に出た新しい書籍もあるようです。
この方法のいいところは、シンプルだ、ということです。
まず体操が4つ。それぞれに座法と行法があるだけ。もちろん、いきなりこれをできない人はそこに至るためのノウハウがありますので、全くの初心者の方でも楽しめるカリキュラムになっているのではないかと思います。
中学・高校時代の私はこれらの体操を全て行っていましたが、現在は第2体操が神経を伸ばしすぎる可能性があるために基本的には片足ずつ行っていることと、膝伸展機能(大腿四頭筋~脛骨粗面)に負担をかけてしまう第4体操を省略しています。股関節に関してはこれ以外に前後開脚を加えたりしているわけですが、思った以上に効果が上がっているのを確認できます。特に上段回し蹴り(ハイキック)に必要な動的柔軟性がかなり改善されています。とにかく股関節を痛めてから上段を蹴るのが難しくなってきていたのですけど、昨日立ち木に向かって練習してみたら腰が入って足首が返るようになりました。特に左足ではほとんどそれが出来なくなってしまっていたのですけど、立ち木蹴りで試してみると、左も腰を入れた蹴りが復活してきたことを確認。
とはいえ、一番蹴りの状態が良かった十代後半から二十代前半と、少し飛んで三十代前半のころに比べればまだまだ。あと1年くらいの時間をかけて、関節可動域が最も広かった頃を目指したいと考えています。おそらく蹴りの能力も当時にかなり近づくのではないかという予感があります。
私が現役時代や格闘技エクササイズを中心に教えていた頃のノウハウや、現在再構成したノウハウなどは近いうちにICO / Fitness Club Onlineのほうで公開していきたいと考えています。
Mac OS X 10.6 Snow Leopard Server
自社サーバOSに何を使っているかを明かすことは躊躇がありますが、今回はインターネットサーバとして使われる機会が少ないMac OS X 10.6 Snow Leopard Serverを導入してみたので、あえて紹介してみたいと思います。
ただ、ここに紹介する問題はほとんど解決していないし、糸口すら見つかっていません。もし、トラブル解決の参考にこのエントリをご覧頂いている場合、現状ではお役に立てないことをお詫びいたします。逆に「もう解決したよ」という方がいらっしゃったら、ぜひご教示下さい。
【このOSを選んだ理由】
なぜ、今回このサーバを選んだかというと、私自身がお仕事のほとんどをMac OS Xを使って行っていることが一番の理由でした。特に、中小企業向けにWebアプリケーションを作成してホスティングして差し上げる場合に、開発から公開まで、基本的に同じOS上での可動確認が行えることは大きなメリットです。
そして、Mac miniにこのOSを標準で搭載したラインナップが登場したこと、これを丸ごとハウジングするサービスがあること、それが移転前まで使用していたサーバと同じ程度の料金で実現できることも魅力でした。
ICOは株式会社ねこじゃらし様のハウジングサービスを利用させていただいています。私はMac miniを持っていなかったので、ねこじゃらし様経由でサーバを購入し、RAID構成の設定、基本的なグループ構成の設定まで行っていただいたため、かなり楽でした。
ただ、実はOS X Serverを使うのは今回が初めてで、ローカルのOS Xで構築した環境とはアプリケーションの構成も配置も大きく変わりました。ですので、結果的には稼働サーバにCentOSなどのLinux系を選ぶのと大差がなかったです。
ただ、ローカルマシンもOS X Serverに変更するという手もありますので、今後検討してみるつもりです。
【GUIツールでの設定】
DNS/Web/FTP/Mail/LDAP/Firewallなどのアプリケーションの基本的な設定は、Mac OS XのAquaの画面を通して行うことができます。もちろん、WindowsやLinuxにもリモートデスクトップ機能はあるので、同じようにGUIによる設定は可能だと思いますが、それらと比べてどうなのか、ということはわかりません。基本、Linux(主にCentOS)、Windowsはすべて設定ファイルを直接編集してサーバ構築していたので。
Mac OS X Serverのサーバ管理GUIツールはDNS/Firewallなどは設定ファイルの記述ミスをなくす上でとても有用なツールだと思いました。ただ、WebとかFTPとか、もうちょっとオプションの設定ができればいいなあ、と思いました。
心配なのは、設定ファイルを直接編集した場合、それを改めてGUIから変更してきちんと維持できるか、ということです。以前使用していたCentOSのPlesk操作においては何度か泣かされたことがありましたので。
MacにおいてはMacPortsという、CentOSで言えばyumのようなインストールツールが存在しますが、これでOS標準のライブラリを書き換えてしまったあと、OS X側のサーバアップデートを行うと、MacPortsでインストールしたライブラリが無効になることがあるようです。ここはちょっとデリケートですね。
【PHP5.3の問題?】
CentOS 5の標準PHPは5.1系でした。これはこれで「5.2系に変更できないのかなあ」という不満はありました。
もちろん、ソースコードから手動でコンパイルしたり、yumの検索先に有志のサーバを追加するなど、方法がないわけではありません。それでも、5.2系ではどうしても揃わないライブラリがあって、結局5.1系に戻して運用せざるを得なかったという状況でした。
しかし、CentOS 5 + PHP 5.1系は私が使用した限りのオープンソースCMSが快適に、トラブルもなく動くという利点があります。もちろん、自前のアプリケーション(例えばEthna PHPフレームワークで作ったサイト)なども問題なく動作をしていました。
それに対してMac OS X Serverはより新しい技術を利用できます。PHPのバージョンが最新の5.3系だからです。しかし、リリースされて1年ほどのバージョンであり、互換性の問題がいろいろと指摘されています。
当初、弊社サイトはConcrete5/Joomla/Drupal/MODxあたりで構成してみようと考えていました。
Concrete5は認証に用いるcaptcha機能が稼働しなかったことで試用に終わりました。
1) 代表的なCMSが動かない
世界で最も使われているCMSだというJoomlaはインストールすらできませんでした。Ajaxが接続するPHP側のモジュールがPHP5.3では動作していなかったのです。この入力チェックロジックを消してみたらインストールはできたものの、管理画面が動作しない様子でした。
社内(あるいはそれ以前の個人で)作成した自前のアプリケーションであれば移行ガイドに従い修正することが可能になりますが、日常的に使うCMSなどはそれが難しいです。必要なCMSやフレームワークのコミッタとして自らが参加する、ということもいずれはやってみたいですが、現在の実力ではちょっと難しい感があります。
【追記 2010/09/08】
MODx Revolution 2.0 日本語版のインストールを試みました。途中まではインストール画面が進みますが、画面が真っ白になって終了。残念ながら標準状態ではインストール不可のようです。
2) PHPからのFTPディレクトリの作成がうまく行かない
現状、CMSとしてブログソフトのWordPress 3.0およびMODx Evolutionを使ってサイトを運用しています。WordPressは管理上非常に便利な「プラグインの自動更新」「テーマの自動更新」が使えません。PHPからのFTPディレクトリの作成ができなくなっているため、いったんディレクトリを消してから再度コピーするという仕組みに対応できないのです。これは現在調査中です。ネットを検索するといくつかの解決方法の提示がありますが、私のところでは解決できませんでした。
FTP SSH経由に変更しようと思いましたが、これはこれで動作しません。libssh2に加え、
$ sudo pecl install ssh2 “channel://…….”
というようにPHP側のSSH2モジュールも必要となるようなのですが、いろいろな組み合わせを試しましたけど、libssh2とPHP側のssh2のバージョンが合わないようでコンパイルに失敗します。
3) 新規オブジェクトの参照受け渡しが推奨されなくなった
MODxはプラグインの一部(pieX)が使用しているコードがPHP5.3に対応しておらず、自分でパッチを当てて対応しました。「=& new」という書き方が推奨されなくなったため、「= new」という書き方に置換しただけです。PHPのerror_reportiingの設定でE_DEPRECATEDを除外する方法もあるみたいですが、今後PHP5.3を使っていくことになるためソース修正をとりました。サーバ移転後、ICO / Fitness Club Onlineの開始だけが遅れてしまったのはそういう理由によります。
4) GD(画像作成ライブラリ)の動作制限がある
そして、両方に共通して言えるのがcaptcha機能の問題です。MODxとWordPressのプラグインであるSI-captchaではテキストの作製方法が違うので、同じエラーではありません。
・FreeTypeがサポートされていない
まず、MODxですが、文字列画像を作成する際にimagettfbbox()という関数が見つからない、という深刻なエラーとなります。どうやらFreeTypeという仕組みを実装する必要がありそうですが、Mac OS Xの場合独自にコンパイル実装すると、サーバアップデートなどでモジュールが上書きされる可能性が高く、現在は対応し切れていません。
・GD Fontがドメインによってはロードできない (解決)
中原個人のブログである「ICOの秘密」はcaptchaを稼働させていると、自動入力系のほとんどのスパムを入力段階ではじいてくれていたのですけど、停止させてからはたくさん届いています。しかし不思議なことに、WordPressのcaptchaはこのサイト(http://www.icofit.jp/)では稼働しているのです。ログを見ると、「GD Fontのロードに失敗した」というメッセージが出ています。
【追記 2010/09/03】
最新のSI Captchaのオプション画面から、いくつかの設定を変更してみたところ出るようになりました。
【何より、情報が少ない!】
今回のサーバ構築には以下の書籍を利用しています。
正直この書籍がなかったら、構築は無理だったでしょう。ただ、限られた前提によって書かれるのが書籍ですから、いざ変わったことをしようとしたりすると当然この本の中に情報を見つけることはできません。そこで、ネットであらゆる情報を調べるわけですが、日本語でも英語でも、なかなか情報を見つけることができません。これが現段階での、Mac OS X Server 10.6の一番の弱点でしょうね。Linux系であれば、おそらくこの程度の問題であれば、10分〜2,3時間で解決できると思います。
ほかの仕事をやりながら、ということもありますけど、1ヶ月ほどやってみても各問題が解決できません。
ストレッチング-stretching
前回書きましたように、ブルース・リーに憧れた私は身体改造を図ることにしました。
当時、ブルース・リーの体に憧れたのは間違いないのですが、最も驚異的に感じたのはその蹴り技です。あの蹴り技をなんとしても真似してみたいと思った私は、柔軟体操を行う必要性を感じました。
本来は空手道道場で技を磨くべきなのですけど、私が住んでいた地域ではそのような場所がありませんでした。そこで私が選んだのは、雑誌の広告に出ていた「中国武術」の「通信教育」(笑。実はこのテキストの中に「真向法」のいくつかの技術が「柔軟体操」として紹介されていました。後で真向法の解説書を入手したときに、通信教育のテキストに紹介されていた技法はすべてが真向法のものではなかったことがわかりましたけど、当時の私にはこれだけが頼り。
最初は、両足の裏をくっつけて股関節の方へ引きつける座法をとったとき、両膝が下がらずがっかりしたことを覚えています。しかし「毎日1mmずつ開いていけ!」みたいなアドバイスが書かれていたので、マジメに続けていたら、1年後にはかなり柔らかくなりました。
そして、高校に進学していよいよ空手道部に入部と相成るわけですけど、中学時代から続けてきた真向法(もどき)によって私の柔軟性レベルは当時空手道部で最も可動域が高い先輩とすでに同等のレベルに達していました。結果、蹴り技の上達は部員の中でも最も速く、また部員の中で一番高いレベルまで達することができたと思います。
ただ、相変わらずの運動神経の鈍さなので上半身の技や型や組み手で登場する技の習得や、柔軟性以外の体力の向上については最も遅かったのが事実。もし、柔軟性に自信がなく、蹴り技すら習得できないような状況であれば、私は3ヶ月も部活動を続けていられなかったでしょうね。
部活動の在籍期間には、当時中学で陸上競技をやっていた弟から陸上競技の専門誌を借りたりしていました。当時としては斬新な筋力トレーニングプログラムが乗っていたり、少し前からはやり始めた「ストレッチング」プログラムが掲載されていたからです。ボブ・アンダーソン氏の著書のブームにいち早く反応したのが当時の陸上界だったと記憶しています。私の柔軟体操プログラムは真向法に加え、ボブ・アンダーソン氏が紹介した「スタティック・ストレッチング(static stretching) = 静的なストレッチング」の手法を加え、より多角化していき、効果も上がりました。高校3年生くらいになると、もう体操部の女子選手と同等レベルともいえる股関節の可動域を持っていたと思います。
20代前半くらいまでの蹴り技は相当自信がありました。いろんな方とスパーリングしたのがきっかけで「テコンドーの強化選手を申し込んでみない?」というような話をいただいたこともありました(そのときに応じなかったことを後悔しています)。こんなこともあって、私の柔軟性を高めるきっかけになった「通信教育」と「真向法」には本当に感謝したものです。
私の蹴り技が最高レベルだったのは30代前半だったと思います。ただ、関節可動域については、全盛期を少し下回るようになっていました。そして、30代半ばに参加したある機能改善の施術セミナー受講時、その実習で若い女性インストラクターとペアでのトレーニングをしたとき、彼女の補助のタイミングと私の動作が合わずに、右の股関節を「グキッ」とやってしまいました。
股関節の痛みでキックも開脚もできなくなり、あっと言う間に私の股関節可動域は失われてしまいました。やはり、ストレッチングを継続することは股関節のコンディションや蹴りのフォームを維持するために重要なものであることを痛感した次第です。
強い痛みはなんと数年間にもおよび、ある程度の股関節ストレッチングができるようになったのはこの2-3年のことです。最近は可動域も少し回復して、ハイキックも改めて打てるようになりました。
このように、コンディショニングとしてはすばらしいストレッチングですけど、従来言われていた準備運動としてのスタティック・ストレッチングは十分に注意した方がいいでしょう。ストレッチングによって筋肉がリラックスしすぎたり、あるいは筋線維(筋繊維)が伸びたままになってしまうことで、実際に動くときに張力が不足し、かえってパフォーマンスを落とす場合があるからです。
また、事前の伸ばしすぎで筋線維が傷つき、練習中や競技中の「肉離れ」「筋断裂」を助長する可能性もあります。
このようなことから、最近ではストレッチング不要論もささやかれたりしますけど、「練習(practice)」だけでは柔軟性の維持、向上は正直難しいです。「練習だけで得られる筋力は十分ではないため、筋力トレーニングを行う」というのと同様、高度な関節の可動域が求められるスポーツでは、ストレッチングは不可欠だと思います。
従来知られた方法に何か「ネガティブ」な要素が見つかると、それを叩いて話題性を高めるのはいいのですが、だから「不要」とするのはちょっと極端かな、と思います。私は「極端さ」を好まないので、自分に必要なものをバランスよく取り込む方を選びます。
今の私はスタティック・ストレッチングだけでなく、弾みや反動をつけるダイナミック・ストレッチング、受け身のパッシブ・ストレッチングなど、いろいろなものを組み合わせて行っていますよ。筋肉だけでなく、関節を刺激するようなリズミカルな動作も加えたりしていますが、ストレッチングを初めてからの数十年、プログラムは実はほとんど変わっていないことに気づかされたりもします。
柔軟性に関心を持ったきっかけであるブルース・リー先生、通信教育テキストの中の「真向法」には感謝しています。
私が運動をはじめたきっかけ
幼少時代から中学生の頃まで、私はいわゆる「運動音痴」であり、ほとんど運動らしい運動をしていませんでした。
このことについては個人サイトとしてスタートしたICO / Fitness Club Onlineのほうにも書きましたが、当時5~1の5段階で評価する体育の成績は万年「2」の状態でした。「1」がつけられるケースが事実上ないことから、体育に関しては最低の成績だったと言えます。
かけっこも遅かったです。確か小学校5年のとき、50m走は12秒弱でした。当然女の子たちにも負けていましたね。
体育の成績が悪い分、図工や美術の成績は抜きんでていたし、私自身これらの教科については特別な自信を持っていて周囲もそれを認めていましたので、そのままいけばまず間違いなく絵に関連した職業に進んでいったはず。
しかしある日、私に衝撃的な出来事が訪れます。中学2年生のときでした。
当時松本零士先生の絵柄にはまっていた私は、宇宙戦艦ヤマトや主要登場人物のイラストをよく書いていました。特に裸の女性キャラのテレサさんばかり書いていたような(笑。その頃、「さらば宇宙戦艦ヤマト」という映画が公開されたので、私は友人、弟と連れだって見に行ったのでした。
ヤマトの同時上映は、かのブルース・リーの「死亡遊戯」でした。なんで壮大なスケールのアニメにハードなアクション映画がカップリングされるのかよく分からなかったのですが、私たちはその死亡遊戯の途中から劇場に入りました(そういえば、冒頭にブルース・リーが重要な役で登場する「死亡の塔」も、半ポルノ映画とのカップリングで困りましたよ。一緒に行った友人は、「死亡の塔はいいから、もう一方の映画をもう一回見ようよ」って言って聞かなかったです)。
するとですよ。すごいんですよ。ブルース・リーの活躍が。あまりのすごいアクションに私も友人たちも、ただただ唖然とするばかりでした。
しかし、そのあとさらなる衝撃が。私たちが見て驚いていたブルース・リーはなんとブルース・リーではなかったのです。最後の見せ場となる塔の中で暴れるその人は、明らかに次元が違いました。この映画は本人が亡くなった後に完成されたものなので、クライマックス以外のアクションのほとんどが代役さんのものだった、というわけです。
この映画が終わってしまったら、次は本当の「目的であった」ヤマトが始まります。でも、このときにはすでに私たちは「早く終われ」モードなんです。映画館に居残って、死亡遊戯を最初から見たかったからです。ヤマトには気の毒なことをしました。
見逃した死亡遊戯の冒頭は、過去にテレビで見た「ドラゴンへの道」のクライマックスシーンでした。コレもスゴかった。
これで脳の中身を全部入れ換えられてしまった私は完全に別人になってしまいましたね。1年、2年と続けてきた絵画クラブをやめ、マラソンクラブに入りました。手に入れたブルース・リーの資料に彼がマラソンの信奉者と書いてあったからです(実際にはマラソンじゃないのですけど)。
ブルース・リーのような体になりたくて、友人のダンベルセットを借りてウエイト・トレーニングもはじめてしまいました。なかなか彼には近づいていかなかったのを覚えています。彼がリアル・ブレアというプロテインを飲んでいたと知って、いろんなスポーツ用品店を回りましたが、当時はどこにいってもそんなものはありません。明治製菓さんのザバスの発売よりも前のことで、唯一、小さなスポーツ店に「試しに輸入してみたよ」というプロテインの袋を見つけることができたのです。
少ないお小遣いで早速買って飲んでみたら、ただの大豆の粉ではないかと思いました。でもいずれブルース・リーになれると飲み続けたらあっと言う間になくなって、あらためてその用品店を訪ねたのですが…。
「いやあ、人気なかったからやめたよ」
って。
次のプロテインにありつけたのは高校生になってからのことで、買ったのは上述した明治製菓さんのザバスでした。これは2つ年下の弟も飲んでいたことを覚えていて、陸上部の彼はあっと言う間に筋肉をつけていきました。彼は私とは逆で、スポーツは何をやらせても学年1、2位です。少年野球などやっていないのに、試合があると駆り出されたりして活躍していたのを覚えています。大学時代には投擲で優勝したみたいなことも聞きました。彼も今はベテランの体育の先生です。
そんな私でしたが、ブルース・リー漬けになった当時、一番重視していたトレーニング・エクササイズは「ストレッチング」でした。
ちょっと長くなりましたが、ちょっと遅めだった私の運動との関わりのスタートについて書いてみました。次回は、私がやり始めたストレッチングのプログラムについて、述べてみたいと思います。
