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フィットネス・ライフ
「フィットネス」という言葉について、多くの方が「健康のための運動」とか「運動すること」と解釈しているように感じます。たとえば、「私、フィットネスしてるんですよ」とか「最近はフィットネスしてますか?」とか。
私が初めてこの言葉に触れたのはいつだったかはっきり覚えていませんが、少なくともスポーツクラブでアルバイトを始めた1985年には認識していました。当時の類書で調べると、「体力」という言葉が当てられていたのですが、少し違和感がありました(現在は「体力」に最も近い意味の言葉として「フィジカル・フィットネス(physical fitness)」が使われているようです)。
そこで、英語の辞書で調べてみると、「調子の良いこと」「健康であること」という意味を持っていることを知りました。しかし、なぜ「fit(ぴったり合う/適合する)」に「ness」をつけたものがなぜ健康を示す言葉なのでしょうか?
それは、各個人に「ぴったり合った状態」がこそがフィットネスだからです。それは各個人によって要求されるレベルが異なることを示しています。
例えば主婦の場合は、普段の生活を楽にこなせるレベルの心身の状態が「ぴったり合った状態」なのでしょうし、サッカーのワールドカップに出るような選手だと、45分 x 2をフルに動ける能力を持ってこそ、その選手に「適合した状態」であるわけです。
その人が求められる水準を上手にこなせるレベルの心身状態があればいい、というこの考え方は私は大好きです。なので、インストラクターのキャリアの初期から、このフィットネスという言葉をあらゆる場面で使ってきました。
あなたのフィットネスを得るためには、普段の生活に使う体力より、少し強めの刺激を得られる運動(physical exercise)を行う必要があります(専門的には「過負荷の原則」といいます)。これを習慣的に行うと、その刺激にあなたのからだが慣れて「適応」し、あなたの体力水準は高くなります。慣れたら刺激をより強くすると、さらに上のレベルに適応していくことでしょう(これを「漸進性の原則」といいます。「過負荷の原則」と合わせて「漸進性過負荷の原則(progressive overload principle)」ということも多いですね)。
こうやって、「予備力」が養われていくことになります。これはその言葉通り、あなたに必要なレベルの体力水準に付け加えられる予備の力であり、この予備力が大きければ普段の生活を「より楽に」行えるようになります。体を動かす喜びを覚えれば、趣味の運動を楽しむためのフィットネスへと発展していくかもしれません。このように予備力が高まったあなたの「フィットネス」はあらゆる楽しみに対応できるものになっていくことでしょう。
もし「フィットネス」に興味を持っていただけたら、あなたの生活に「運動プログラム」を加えてみてください。きっとあなたの生活の質(QOL=Quality of Life)が高まっていくと思いますよ。
ただし、お約束が一つ。運動プログラムが体に刺激を与えるモノである以上、必ずリスクが伴います。あなたのフィットネスを高めるための運動はあなたの自己責任で管理しなければなりません。当然ですが、私もICOも、あるいはあなたが雇っているインストラクターさんも、事故や突然の病変などに対して責任を取ることはできませんので、お忘れなく。
また、このような異変や事故のリスクを最小限にとどめるため、運動プログラムを開始される場合は主治医に相談して、運動プログラムを開始しても良いかどうかの評価をしてください。
それではすばらしきフィットネス・ライフを!